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住友商事、藻類由来DHAの日本向け独占代理店契約をブルガリア・Huvepharmaと締結。(2025.1)
住友商事㈱は、ブルガリアで藻類由来のDHA(Docosahexaenoic Acid:ドコサヘキサエン酸)の製造を行うグローバルアニマルヘルスケア企業Huvepharma EOOD(本社:ソフィア:ヒューベファーマ社)と日本向け独占代理店契約を締結した。
DHAは認知機能の向上、生活習慣病予防などの効果が期待される栄養素で、日本では健康意識の高まりからサプリメントなどの健康食品を中心に活用され、市場規模は約350億円、今後も年率約4~5パーセントで拡大していくことが予想されている。一方で、現在普及しているDHAは魚由来のものが主流のため、魚特有の臭いや、魚の体内に蓄積される重金属などの化学物質の残留が課題となっており、魚の乱獲による価格高騰も予想されている。
藻類由来のDHAは、魚由来と同等の成分を持ちながら、藻類を培養して抽出されるため魚特有の臭いがなく、魚由来のDHAで懸念される化学物質もなく安全性が高いことが特徴だ。これにより、ベジタリアンや植物性食品の嗜好者、乳幼児や妊娠・授乳期の女性向け製品への展開もしやすく、幅広い使用用途と環境負荷の少ないサステナブルな素材として期待されている。ヒューベファーマ社は、世界100カ国以上で畜産向け添加物や動物用医薬品、栄養食品などを製造・販売する企業で、自社の研究開発で培った高度な藻類培養技術を有している。さらには、日本国内で販売する際に求められるGMP(製造・品質管理基準)やHACCP(衛生管理基準)に則り安全かつ高品質な製品を製造でき、サプリメントや乳幼児向け商品にも適した素材として提供できることも強みである。また、欧州最大級の発酵施設を有し、将来的な需要拡大への対応や藻類由来の新たな栄養素製造に向けた展開も視野に入れた体制を整えている。
詳しくは、→https://www.sumitomocorp.com/ja/jp/news/topics/2025/group/20250123