研究情報

海洋性紅色光合成細菌のCO2等固定化技術有する京大発Symbiobe社、出光興産等から8億円の資金調達(2024.9)

 海洋性紅色光合成細菌を利用したCO2と窒素の固定技術を有する、京都大学発のスタートアップのSymbiobe㈱(京都市西京区)は、シリーズAラウンドとして、㈱環境エネルギー投資、出光興産㈱、Shimadzu Future Innovation投資事業有限責任組合(運営者:グローバル・ブレイン㈱)、三菱UFJキャピタル㈱、Beyond Next Ventures㈱、京都大学イノベーションキャピタル㈱、京都キャピタルパートナーズ㈱、山口キャピタル㈱を引受先とした第三者割当増資により総額8.0億円の資金調達を実施したと発表した。これにより同社の累計資金調達額は約10.7億円となった。                             

 本シリーズの資金は、事業を牽引する光合成細菌培養プラントのスケールアップ、バイオマス生産能力の拡大とプロダクトのプレミアム化に向けた研究開発の推進、研究開発の推進に必要な研究員をはじめとする人材の獲得を主な使途としている。

 京都大学発のスタートアップであるSymbiobeは、海洋性紅色光合成細菌を利用した二酸化炭素と窒素の固定技術を有しており、2023年12月に紅色光合成細菌培養デモプラントの稼働(4,000L)に成功した。CO2とN2固定に関する量産技術の早期確立と商業化に向け、稼働量をデモプラント以上に引き上げた実証設備を山口県に建築し、研究開発を進めていく。

 同時に、二酸化炭素と窒素を固定化したバイオマスの利用についての技術開発も実施しており、タンパク質繊維、農業用窒素肥料、水産養殖用飼料の各種試作品のプレミアム化を進めるべく研究開発を行う。

詳しくは、→https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000141898.html

 

2024-09-14 | Posted in 研究情報 |