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独・INERATEC社とチリ・COPEC社、合成燃料(e-Fuel)の世界普及に向け戦略的提携締結(2024.5)

 2024年5月29日、チリの大手燃料販売事業者・COPEC社とドイツの合成燃料(e-Fuel)開発に注力するINERATEC社は、持続可能なエネルギー、特に持続可能な燃料ソリューションへの取り組みに関する覚書(MoU)に署名した。両社は協力して、チリにPower-to-Liquidプラントを建設し、運営する予定だ。このプラントは年間3,500トンのe-Fuelを生産することを目指している。このプラントは地元の需要に応えるだけでなく、世界市場をターゲットにしており、再生可能燃料生産のハブとしてのチリの地位を確固たるものにすることを目指す。
 この提携は、チリのエネルギー市場を持続的に変革するという両社の取り組みに基づいている。チリのディーゼル燃料流通の60%を占めるCOPEC社の大きな市場プレゼンスを活用し、e-Fuelsのチリ国内および世界規模での供給を確保することを目指し、他方では、チリにおけるINERATEC社のプラント建設活動を強化するものでもある。
 INERATEC社のCEO、Tim Boeltken氏は、この取り組みに対して次のように述べた。
「COPECとの協力は、e-Fuelsの生産と供給を世界規模で拡大する上で極めて重要なステップである。チリにおけるCOPECのインフラと市場へのリーチは、この取り組みの強固な基盤となる。私たちは協力して、モビリティ分野における持続可能なエネルギーソリューションへの大きな転換を推進し、世界の炭素削減目標に貢献していく考えだ」 
 計画中の施設は、INERATEC社 によって建設および運営され、チリにおける同社の活動を拡大することを目的としている。国営石油会社ENAP社及び建設エンジニアリング会社・Ferrostaal Chile との戦略的パートナーシップを締結しており、生産から流通までのバリュー チェーン全体が強化される。この統合アプローチにより、e-Fuel 生産の持続可能でスケーラブルなモデルを構築し、増大する世界的な需要に応えていく考えだ。

詳しくは→https://www.ineratec.de/en/news/ineratec-and-copec-enter-strategic-partnership-spearhead-e-fuel-availability-chile

 

 

2024-06-01 | Posted in トピックス |