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日本郵船とアストモス、船舶用バイオ燃料実証試験完了。サプライチェーンの安全性実証(2023.3)

 日本郵船㈱とアストモスエネルギー㈱は液化石油ガス(LPG)船「LYCASTE PEACE(リカステ ピース)」(保有:日本郵船、定期傭船:アストモス)にて、FAME B24(脂肪酸メチルエステル:Fatty Acid Methyl Ester 混合率24%)のバイオ燃料をシンガポールで補油し、2月26日に試験航行を終えた。海運業界の脱炭素化を目指す在シンガポールNPO法人、Global Centre for Maritime Decarbonisation(GCMD)が主導する船舶用バイオ燃料のサプライチェーンの確立を目指すプロジェクトの一環として、この実証実験は実施された。

 今回の実証実験では、バイオ燃料の生産地から補油地のシンガポールまでの輸送、通常燃料との混合、混合燃料の管理を追跡することで、本件のサプライチェーンが追跡可能かつ安全であることを証明した。試験航行で収集したエンジン出力、燃費などのデータをGCMDに提供しそのフィードバックを貰うことで、今後のバイオ燃料の航行に生かす取り組みも行っていくとした。

 2022年7月末に初めて発表された本プロジェクトには、アストモスと日本郵船のほか、オイルメジャーや大手海運会社など19の業界パートナーが参加し、コンテナ船、タンカー、ばら積み船などの13隻の船舶が5つのサプライチェーンで補油を行った。この試みは、バイオ燃料の上流から下流までのサプライチェーンの透明性を確立することで、より信頼できる燃料として広く採用されることを目指している。また、燃料アンモニアといったバイオ燃料以外の次世代燃料のサプライチェーンの透明性確立を見越した取り組みにも生かしていきたい考えだ。

詳しくは、→https://www.nyk.com/news/2023/20230306_01.html
 

2023-03-12 | Posted in トピックス |