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旭化成、PPE生産のバイオマス化(ISCC PLUS認証のマスバランス方式)2023年1月以降展開(2022.10)

 旭化成㈱は、100%子会社のシンガポールのAsahi Kasei Plastics Singapore Pte Ltd (APS)が生産するポリフェニレンエーテル(PPE)について、9月19日に、持続可能な製品の国際的な認証制度の一つであるISCC PLUS認証を取得、これにより2023年1月以降、バイオマス認証原料を用いたPPE生産を開始予定であると発表した。

 PPEは、エンジニアリングプラスチックであり、ポリスチレン樹脂やポリアミド樹脂と混錬した変性PPE樹脂(同社商品名「ザイロン」)の原料として自動車部品や家電、工業製品に幅広く使用されている。変性PPE樹脂は、優れた複数の特性を有していることから、特に環境エネルギー分野において、太陽光発電システムの部品やEVのバッテリー構成部材に更なる需要が見込まれている。APSのPPE工場としてISCC PLUS認証の取得、バイオマス認証原料を用いて生産したPPEを、認証制度に基づいたマスバランス方式によって割り当て、販売することが可能となった。

 PPEは化学構造的に耐加水分解性に優れ、物性劣化を起こしにくいため、リサイクルに適した材料でもある。同社グループは、今後も変性PPE樹脂「ザイロン」の原料であるPPE自体のバイオマス割当化と、リサイクル原料を使用した製品開発および顧客とのリサイクルスキーム構築を組み合わせ、廃棄物・CO2排出削減に貢献していく考えだ。

詳しくは、→https://www.asahi-kasei.com/jp/news/2022/ze221018_2.html

 

2022-10-31 | Posted in トピックス |