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三井物産とコスモ石油、Alcohol to Jet (ATJ) 技術を活用した国産SAF製造の共同検討開始(2022.8)

 三井物産㈱とコスモ石油㈱は、国内での持続可能な航空燃料(SAF)製造事業の実現に向けた共同検討の実施に、7月28日合意したと発表した。コスモ石油の石油精製事業で培ったプラントの安定操業、ジェット燃料の品質管理、物流実績と三井物産のエタノール調達機能を組み合わせることで、安定したSAFのサプライチェーン構築及び事業創出を実現する。
 この事業においては、三井物産が出資する米国LanzaJet, Inc.(ランザジェット社)が開発した高効率で大規模SAF生産に優位性を持つAlcohol to Jet (ATJ)技術を用いる。コスモ石油の製油所での国産SAFの大規模生産を進め、2027年度までに年産22万キロリットルの国産SAF製造、供給を目指す考えだ。同時に副産物として生成されるリニューアブルディーゼル年産2万キロリットルについても、空港内の輸送機やトラック・重機等を対象に販売を検討する。
 ATJ技術とは、アルコール(エタノール)を原料に触媒反応を通じてSAF を製造する技術のひとつで、既にASTM規格を取得済み。三井物産出資先であるランザジェットでは、本ATJ技術を活用したSAF製造デモプラントを米ジョージア州で建設中だ。将来的な原料エタノール国産化の追求も通して、航空業界の脱炭素化に貢献していく考えだ。

米国LanzaJet, Inc.(ランザジェット社)→https://www.lanzajet.com/

詳しくは、→https://www.mitsui.com/jp/ja/topics/2022/1243896_13393.html

 

2022-08-01 | Posted in トピックス |