研究情報

東京科学大等研究G、常温・常圧下での可視光照射で水素放出する層状水素化シリカン発見。水素キャリア応用に期待(2026.1)

 東京科学大学、近畿大学、筑波大学の研究グループは、層状水素化シリカンが、常温・常圧下、可視光の照射のみで水素を放出できることを発見したと発表した。

 水素エネルギーの普及には、水素を安全に貯蔵・運搬できる水素キャリアの開発が求められている。層状水素化シリカン(HSi)は比較的高い質量水素密度を持つ層状物質だが、従来は電子材料や電池材料としての研究が中心であり、水素キャリアとしての活用は検討されてこなかった。
 研究グループは今回、この層状水素化シリカンから、常温・常温下での可視光照射だけで水素を取り出せることを明らかにした。また、微弱な光環境下でも水素放出が可能であることや、常温で遮光して保管すれば水素が放出されないことが確認できた。

 本材料は固体状で扱いやすく、従来の高圧水素ボンベのような爆発のリスクがありません。また、一般的な液体水素キャリアと異なり、水素放出に特別な加熱工程が必要ないという長所がある。太陽光や汎用LEDなどの可視光で水素を放出できることから、省エネルギー型の水素キャリアとしての応用が期待される。

 本成果は、2025年12月29日付の「Advanced Optical Materials」誌に掲載された。

詳しくは、→https://www.isct.ac.jp/ja/news/u1ttc2gkmh7l

 

2026-01-14 | Posted in 研究情報 |