研究情報
ENEOSと道総研、大規模ブルーカーボン創出に向け調査と養殖試験を北海道周辺海域で開始(2025.11)
地方独立行政法人北海道立総合研究機構(道総研)とENEOS㈱は、大規模ブルーカーボン創出に向けた検証を目的とし、北海道周辺海域にて海藻類を対象とした調査および養殖試験を開始したと発表した。
両者は、CO2吸収源として期待されているブルーカーボンへの取組を推進し、カーボンニュートラル社会の実現に貢献するため、未来のブルーカーボン創出を目指す。本取組では、北海道周辺海域に生育する海藻類を対象にその特性や生態について調査し、海藻類の成長に適した育成環境や効果的な育成手法に関する実証を進め、ブルーカーボンとしてのCO2吸収・固定効果を検証していいく。道総研が持つ海洋・水産分野での豊富な知見とENEOSが蓄積してきたブルーカーボンに関する知見を結集し、大規模なブルーカーボン創出を目指す。
【養殖試験の概要】
・実施場所 :北海道周辺海域
・対象種 :大型海藻類(在来のコンブ類など)
・試験期間 :2025年11月から
・主な内容 :ブルーカーボン創出に適した生育環境、育成手法の検証
道総研は、海洋環境の保全や水産物の安定供給に関する試験研究を進めており、北海道の豊かな自然と地域の特色を生かした技術支援を通して、道内産業の振興への貢献を進めていく。稚内水産試験場では、北海道におけるコンブ養殖業の振興と地域水産業の発展に寄与することを目的とし、気候変動に適応したコンブ養殖技術の開発および改良に取り組んでいる。効率的かつ持続可能な生産手法の確立を図るとともに、ブルーカーボンを活用した気候変動対策に資する技術的支援をおこなっていく。

詳しくは、→https://www.eneos.co.jp/newsrelease/2025/20251128_01_01_mr7.html
