研究情報

アルヌール、100%人工海水でカギケノリの培養に成功。海から離れた場所でも培養可能に(2025.2)

 パス㈱の連結子会社である㈱アルヌール(東京都渋谷区)は、カギケノリの人工海水を用いた樹脂バッグでの培養に成功したと発表した。 カギケノリは牛のゲップ由来メタン発生を抑制する効果があるとして注目を集めている海藻。しかしながら、全国の牛の飼料に添加することを目指すには天然のカギケノリを収穫するだけではまかなうことはできない。

 そこで、アルヌールでは海と陸の両方でカギケノリの大量養殖技術の研究開発を行っている。 これまでアルヌールでは神戸大学と協力して鹿児島県産のカギケノリ培養株を確立している。この度、培地となる人工海水と栄養塩類の検討を重ね、天然海水を用いずとも 100%人工海水を使用してカギケノリを安定培養させることに成功した。また、培養にはエアーリフト方式を採用した樹脂バッグを用いることで、省コストに培養を開始・管理することができる。アルヌールでは今回の成果をもとにさらなる最適な養殖条件の検討を重ね、陸上でのカギケノリ養殖に取り組んでいく考えだ。

詳しくは、→https://ssl4.eir-parts.net/doc/3840/ir_material2/245069/00.pdf

2025-02-19 | Posted in 研究情報 |