ニュース情報/政策関連
環境省・国立環境研究所・JAXA共同発表~地球のCO2濃度の年増加量が過去14年間で最大に(2025.2)
環境省、国立環境研究所、JAXAは、温室効果ガスを観測する人工衛星(GOSATシリーズ)の開発と運用を連携して進めているが、このたび、GOSATシリーズの1号機である「いぶき」(GOSAT)の観測より、二酸化炭素濃度(地球全体の平均値である全大気平均濃度)の2023年から2024年にかけての年増加量が2011年以降の14年間で最大の3.5 ppm/年になったことがわかった。
2023年に国連のグテーレス事務総長が「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰化の時代が到来した」と述べたように、人類共通の喫緊の課題である気候変動は、近年その深刻度を増している。例えば、世界気象機関(WMO)によると、地球全体の年平均気温は1970年代以降上昇を続け、2024年には2023年に引き続き過去最高を更新し、工業化以前からの気温上昇は1.5℃を上回ったことが確認された。この気温上昇については年々の変動もあるため中長期的な傾向を確認する必要があり、昨年の状況のみでパリ協定の1.5度目標を超過したとは言えないものの、危機感を持って受け止める必要がある。また2024年の日本の平均気温の基準値(1991年から2020年の30年平均値)からの偏差は+1.48℃で、1898年の統計開始以降、2023年を上回り最も高い値となった。このため気候変動の監視を今後も引き続き強化していくことが必要である。
詳しくは、→https://www.env.go.jp/press/press_04307.html
2025-02-10 | Posted in ニュース情報/政策関連 |