トピックス,エネルギー編

スウェーデン・Jord社とVotion Biorefineries社が提携。C4草本バイオマスをバイオ原油とSAFへ(2025.1)

 スウェーデンのJord ABとVotion Biorefineries ABは、Jordの持続可能なC4草本バイオマスをバイオ原油とSAFに変換する戦略的パートナーシップを締結したことを発表した。このコラボレーションは、世界的なエネルギー転換を加速し、輸送、航空、化学などの削減が困難なセクターでの炭素排出量を削減することを目的としている。

<両社について>                                                                  

●Jordは、セネガルとドミニカ共和国の非耕作地、劣化した土地で栽培されたC4草本バイオマスの栽培、固形バイオ燃料の商品化を専門としている。この急速に成長するバイオマスは、炭素を隔離し、土壌を再生し、再生可能エネルギー用途の理想的な原料として機能する。

●2022年に設立されたVotion Biorefineriesは、スケーラブルで原料に柔軟なバイオリファイナリー技術を通じて地球温暖化と闘うことに取り組んでいるスウェーデン企業であり、持続可能なバイオマスを高度なバイオ燃料、SAF、再生可能化学物質、肥料やバイオガスなどの貴重な副産物への変換に注力する。

「この提携は、バイオ燃料業界における革新的なソリューションを前進させる絶好の機会である。Votionの最先端のバイオリファイナリー技術とJordの持続可能な方法で栽培されたバイオマスを統合することで、脱炭素化の緊急のニーズに対応する効果的なエネルギーソリューションのスケーラブルなモデルの確立が可能である。ラテンアメリカやアフリカなどの地域の劣化した土地でのJordのC4草本の栽培は、土壌の健康を改善し、大気中の炭素を捕捉することで、気候に大きな利益をもたらしている」 Votion BiorefineriesのCEO、Anders Edling Hultgren氏は、「私たちは協力して、この再生可能なバイオマスをバイオ原油、持続可能な航空燃料、その他の生化学物質に変換し、航空、輸送、化学業界全体でよりクリーンなエネルギーと排出量削減の極めて重要な原動力に変えていく」と述べてた。

 JordのCEO、Peder Dagsánth氏は次のように述べた。「Jordでは、炭素循環のバランスを取り戻し、事業を展開するコミュニティの持続可能な成長を促進することに取り組んでいる。 Votion Biorefineriesとの提携により、当社のC4草本バイオマスの影響を拡大し、世界のエネルギーシステムの変革に向けて大きな一歩を踏み出すことができる」

詳しくは、→https://www.jord.one/news/jord-and-votion-biorefineries-partner-to-convert-c4-grass-biomass-into-biocrude-and-sustainable-aviation-fuel-saf

 

 

2025-01-29 | Posted in エネルギー編, トピックス |