研究情報

JX石油開発、米国ワイオミング大・カーボンフロンティア機構とのCO2鉱物化の覚書締結(2024.10)

 JX石油開発㈱は、このたび、米国ワイオミング大学および一般財団法人カーボンフロンティア機構 (JCOAL)とCO2鉱物化に関する包括的な覚書を10月14日に締結したと発表した。

 同社は、大きく変化する世界情勢・事業環境に対応するため、従来からの基盤事業である石油・天然ガス開発事業に加え、CCS/CCUSを中心とした環境対応型事業の育成・促進を目指す二軸経営を推進している。 

 一般的に、CO2は一定の条件下において水と岩石との間で化学反応を起こし、鉱物として固定されることが知られている。本覚書の主題である CO2鉱物化は、この化学反応を利用するもので、CO2をより安全かつ安定した状態で地下に貯留するための有望な手段の一つになると考えている。このため、JX 石油開発は、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)と 2022 年に CO2鉱物化に関する共同研究契約を締結するなど、CO2鉱物化プロジェクトを積極的に進めてきた。

 CO2鉱物化は、世界中で注目され、室内実験や現場実証試験が行われている。その中でも、ワイオミング大学は、CO2鉱物化研究の最先端を行く大学の一つであり、米国エネルギー省から支援を受け、現場実証試験を予定しているなど、かねてより注目していた。また、JCOAL は、カーボンニュートラルに向けた技術開発や事業の推進をミッションとして掲げており、 JX 石油開発とは、CO2鉱物化を含めたカーボンニュートラル実現に貢献する技術・事業に関して幅広く意見交換を行ってきた。

 今般、ワイオミング大学およびJCOALと本覚書を締結することで、JX 石油開発が進めているCO2鉱物化プロジェクト、特に将来的な現場実証試験に関する技術的・事業的な検討をワイオミング大学および JCOAL と共に加速・深化させ、日本と世界のカーボンニュートラル実現に貢献していく考えだ。

詳しくは、→https://www.nex.jx-group.co.jp/newsrelease/upload_files/202410152JP.pdf

2024-10-16 | Posted in 研究情報 |