研究情報
米・Emvolon社とMontauk Renewables社、バイオガス・メタンをメタノールに変換する共同実証(2024.10)
米国・Emvolon社は、 GHGの排出をカーボンネガティブな燃料や化学物質に変換するマサチューセッツ工科大学発のスピンオフ企業である。2024年10月7日、同社と、廃棄物からバイオガスを管理、回収、再生可能天然ガスに変換することを専門とする米国の再生可能エネルギー企業のMontauk Renewables社は共同実証を行うと発表した。Emvolon社の特許技術を活用した最初のパイロットは、バイオガスを回収してグリーンメタノールに変換する商業規模の実証であり、テキサス州ハンブルの埋立地にあるMontauk再生可能ガス生産施設で行われる予定だ。
Emvolon社は、自動車エンジンをコスト効率の高いモジュール式化学プラントとして再利用することで、現場でバイオガスのメタンをすぐに使用でき、輸送しやすい液体グリーン化学物質や燃料(グリーンメタノールやアンモニアなど) に変換する技術プラットフォームを設計した。カーボンネガティブな化学物質や燃料は、その後、標準的なトラック コンテナで輸送され、海運や航空など、排出削減が難しい分野で使用できる。このシステムにより、Montaukは、通常は燃やされる排ガス資源を低コストで、高価なパイプラインインフラストラクチャなしで収益化できると同時に、これらの焼却資源によって発生するGHGの排出も排除できる。
関係情報→https://emvolon.com
2024-10-09 | Posted in 研究情報 |