研究情報
出光興産、京大発Symbiobe社と協業へ。光合成微生物関連実証設備を西部石油敷地内に導入(2024.6)
出光興産㈱は、京都大学発のスタートアップ Symbiobe(シンビオーブ)㈱(京都市左京区)と、バイオ・ライフ分野における新規事業創出と協業に向けた基本合意書を締結した。本プロジェクトは、光合成微生物の高機能化、培養、後処理に関する知見を持つSymbiobe社との協業により、光合成微生物の大量培養技術を確立し、CO2などの温室効果ガス固定とグリーンバイオ資材製造の社会実装を目指す。これに伴い、実証設備を当社100%子会社である西部石油㈱(山口県山陽小野田市)敷地内に導入する。
温室効果ガス固定とグリーンバイオ資材製造の社会実装のためには、生産効率の高い菌の開発、原料確保、大規模化が求められる。このたびの基本合意書締結で大量培養を目指すのは、光合成を行うことで温室効果ガスからアミノ酸などを製造する微生物(紅色光合成細菌)だ。微生物開発に高い知見を持つSymbiobe社と石油化学で培ったプロセス技術とスケールアップノウハウを持つ出光興産の協業により、紅色光合成細菌の大量培養技術の確立を目指す。
実証設備については、西部石油を最初の拠点とし、2024年度に量産技術確立に向けたベンチプラントを建設し検証を行い、2026年度より生産性・採算性の確認を行う小型商業プラントの建設を開始し、2027年度より実証を計画している。その後、国内・海外に複数展開を図る考えだ。
詳しくは、→https://www.idemitsu.com/jp/news/2024/240605_1.pdf 関連情報→https://www.symbiobe.jp/
2024-06-08 | Posted in 研究情報 |