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出光興産・ENEOS・トヨタ・三菱重工、自動車向けCN燃料導入と普及へ検討開始。2030年頃導入目指す(2024.5)
出光興産㈱、ENEOS㈱、トヨタ自動車㈱および三菱重工業㈱は、カーボンニュートラル(CN)社会の実現を目指して、自動車の脱炭素化に貢献する「CN燃料」の導入・普及に向けた検討を開始したと発表した。日本国内において2030年頃のCN燃料の導入を目指して、供給、技術、需要のそれぞれで主要な役割を果たす4社が共同で検討を進めていく。
CN燃料とは、製品ライフサイクル全体においてCO2排出量を抑えられる燃料のこと。水素とCO2を原料とする合成燃料(e-fuel)や、光合成でCO2を吸収する植物等を原料にしたバイオ燃料などの総称。特に液体のCN燃料は、エネルギーを「ためる」「はこぶ」点において優位性があり、輸送可能なエネルギー源として適している。
4社共同で取り組む内容として、 ①日本の自動車市場におけるCN燃料の導入シナリオやロードマップ、市場導入に必要となりうる諸制度について、議論・検討する。
②日本におけるエネルギーセキュリティ等の観点から、製造の実現可能性を調査する。
●出光興産、ENEOSでは、国内外の様々な企業と連携しながら、既に合成燃料やバイオ燃料等のCN燃料の事業開発が進行中だ。
●トヨタはCNに向けて、マルチパスウェイを軸に、電動車の普及だけではなく、エンジン搭載車両におけるCO2排出量削減にも取り組んでいる。2007年には、ブラジルでフレックス燃料車(バイオ燃料とガソリンの混合燃料で走る自動車)を導入。今後も、保有車を含むエンジン搭載車両のCO2削減に取り組むとともに、CN燃料の普及に貢献するエンジンの開発も検討していく。
●三菱重工グループは、CO2エコシステム、水素エコシステムの構築などに取り組んでいる。CO2削減に貢献できる三菱重工グループの製品・技術・サービス、世界中のパートナーとの新しいソリューション・イノベーションによりCN社会の実現に貢献していく。
詳しくは、→https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/40854864.html