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JX石油開発と住友商事、米国ルイジアナ州でStrategic Biofuels社推進するSAF/BECCS事業参画(2024.4)

 JX石油開発㈱と住友商事㈱は、米国ルイジアナ州Caldwell郡Port of Columbiaで開発中のLouisiana Green Fuels SAF/BECCS事業にJX石油開発が参画するためのコンソーシアム契約を締結したと発表した。
 本事業は、間伐材などの木質バイオマス廃棄物をガス化・合成し、SAFおよび再生可能ナフサ(RN)の製造を行うもので、2029年には年産3,200万ガロン(約12万キロリットル)の製造設備の商業稼働を開始する予定だ。
 また、本事業では、製材所で生じた廃材などを燃料としてバイオマス発電を行い、操業のための電力として活用すると同時に、SAF/RN製造・発電過程において生じるCO2を回収し地下に圧入するCCSも実施することで、本事業全体でのCO2の大幅なネガティブエミッションを達成する予定だ。
 GHGの排出削減とエネルギー安全保障の向上に資する本事業は、米国インフレ抑制法(Inflation Reduction Act)やクリーンエネルギー技術の普及を促進するために設立された米国エネルギー省の「Title 17 Clean Energy Financing Program」といった米国政府の各種支援策の活用を前提に、開発を加速している。
 住友商事は、その子会社であるSumitomo Corporation of Americas(SCOA)を通じて、Strategic Biofuelsと本事業に関する共同開発契約を2024年2月に締結した。JX石油開発は、その関連事業会社であるJX Nippon Oil Exploration(U.S.A.)Limited(NOEX USA)を通じて、SCOAと共同で事業コンソーシアムであるMagnolia Sustainable Energy Partners(M-SEP)を設立し、同事業のマネジメントと投資を実施していく。またSCOAとNOEX USAは、CCUS分野における住友商事グループのグローバルな取り組みとJX石油開発グループの豊富な知見・技術力を掛け合わせることで、DACCS、BECCS、その他CCSやCDRのさらなる事業機会の追求を検討していく考えだ。

プロジェクトの概念図

詳しくは、→https://www.sumitomocorp.com/ja/jp/news/topics/2024/group/20240409              →https://strategicbiofuels.com/msep/

2024-04-10 | Posted in トピックス |