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英・Renovare Fuels、アイルランド北部に廃棄物由来燃料工場を建設へ。NASA等と共同開発技術使いバイオガスをSAF等へ変換（2023.12）

　英国・Renovare Fuels の生産施設は、NASAおよび米国エネルギー省と共同開発された技術を利用して、年間200 万リットルのバイオ燃料を生産する。化石燃料の代替品に対する需要の高まりに応える取り組みとして、バイオガスをディーゼルやSAFなどの液体燃料に変換する画期的な方法を開発している。
　再生可能エネルギー事業者のB9 Energy Control Limited と英国のバイオガス会社のPowerhouse Management Ltdとの提携により、デリー州クレイグモアのサイトが2024年にオープンする予定で、この種の生産施設はヨーロッパ初という。
　Renovare Fuels 技術は、生産施設のクレイグモア埋立地に直接取り付けられたスロットガス抽出技術によってバイオガスを取得するように設計されている。同社は、高度なプロセスエンジニアリングを備えた 2 つの革新的な触媒技術を使用して、バイオガスを中間留分燃料に変換する。ここで製造される再生可能バイオ燃料は、ディーゼルおよびSAFの直接のドロップイン代替品であり、エンジンに改造を施す必要はない。
　姉妹会社のT2C Energy、NASA、米国エネルギー省と共同で開発されたこのバイオ燃料は、温室効果ガス排出量を最大97パーセント削減できるとしている。この排出量の削減は、燃料のライフサイクル全体の包括的な分析から得られたもので、主に2 つの要因による。1つはほぼ100% 原料として利用されるバイオガスの効率的な変換、もう 1 つは燃料の組成へのCO2 の統合である。CO2はバイオガスのほぼ40～50パーセントを構成するため、後者は重要である。
　また、ここで生産される持続可能な燃料は、英国を拠点とする燃料販売会社や多国籍石油化学会社、航空会社に供給される予定という。

詳しくは、→https://www.renovare-fuels.co.uk/2023/12/20/9m-waste-derived-fuel-plant-to-open-in-n-ireland/　　　　　　　　　　　　　　　→https://www.renovare-fuels.co.uk/2023/12/20/co-derry-jobs-boost-announced-by-biofuel-firm-working-with-nasa/