研究情報

東工大、名大等の研究G、CNFを用いた新しいエクソソーム捕捉ツール「EVシート」を開発。 がん医療応用に期待(2023.11)

 東京工業大学、名古屋大学、大阪大学、国立がん研究センターの研究グループは、木材由来のセルロースナノファイバー(CNF)を用いて、新しいエクソソーム捕捉ツールである「EVシート(EV :Extracellular vesicles: 細胞外小胞)」を開発したと発表した。エクソームとは、細胞が分泌する直径100ナノメートル(nm)前後の小さな胞体。細胞の情報を搭載して、細胞外へ放出され、生命に重要な機能を有する。

 卵巣がんを対象として、従来採取不可能であった微量体液からのエクソソーム回収と保存を実現し、さらに解析を行うことで、新しいエクソソームの特性を明らかにした。これらの結果から、EVシートがエクソソームを対象とした新しい医療マテリアルになるものとして期待される。

EVシートによるEV回収

詳しくは、→https://www.titech.ac.jp/news/2023/067806

関連情報(東洋紡2023.10:微小な孔とイオン交換機能を持つ精密ろ過膜による高純度なエクソソームを高効率に精製・回収)→https://www.toyobo.co.jp/news/2023/release_1540.html

2023-11-11 | Posted in 研究情報 |