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大東建託、大東バイオエナジー設立し燃料調達開始。朝来バイオマス発電所、来年度再稼働へ(2023.10)

 大東建託㈱(東京都港区)は、本年7月に事業譲渡契約を締結した朝来バイオマス発電所(兵庫県朝来市)の来年度からの再稼働に向け、9月に本発電所の運営を行う新会社、大東バイオエナジー㈱(東京都港区)を設立し、10月16日より林業関係者などと連携して、燃料となる木材の調達を開始する。
 本発電所の再稼働後は、発電電力を西日本エリアでの同社グループ事業所に供給する予定で、これにより同社グループにおける再生可能エネルギーの国内導入率は50%に達する見込み。同社グループは、自社の事業活動に必要な電力を再生可能エネルギーで賄うことで温室効果ガスの削減をさらに推進するとともに、同社が加盟する「RE100」の理念である社会全体での再生可能エネルギー普及促進にも貢献していく考えだ。

 昨年12月より発電停止していた本発電所は、来年度からの再稼働を目指し、周辺地域の林業関係者や森林組合、チップ工場と連携して燃料調達を開始する。新会社では、本発電所の運営や燃料調達だけでなくチップ製造も行い、製材端材や枝・根株など、燃料の品質条件・種類を拡大する予定。

 同社は昨年度、賃貸住宅供給数全国1位となる39,060戸の賃貸住宅を供給しており、その9割近くが木造2×4工法となっている。この木造2×4工法は、木材のロスの少ない割り付けを設計段階から本社にて管理しており、施工現場や資材加工時における産業廃棄物排出量を削減するため、全国各地の提携パネル工場で可能な限り「パネル化」と「プレカット」を行う体制としている。今回、このプレカットの過程で生じた製材端材を本発電所の燃料に加えることで、木質資源を有効活用する。
 また、昨年12月の発電停止前と同じく、森林資源の地産地消モデルを継続することにより、今後も、林業活性化と林地残材による災害対策に貢献する。さらに、未利用木材などを燃料として利用することで、育林や再植林を促進し、森林の持続可能性に貢献していく考えだ。

朝来バイオマス発電所

詳しくは、→https://www.kentaku.co.jp/corporate/pr/info/2023/release_asagobio_231010.html

 

2023-10-10 | Posted in トピックス |