研究情報
Green Carbon社発足の「稲作コンソーシアム」3社新たに加盟。NTTコム、ウォーターセル、ジャスミー(2023.6)
Green Carbon㈱は、2023年3月にJ-クレジット運営委員会において水田由来のカーボンクレジット創出に関する方法論が採用されたことを受け、クレジットの創出及びカーボンニュートラルの推進を目的に「稲作コンソーシアム」を発足させている。この度、NTTコミュニケーションズ㈱、ウォーターセル㈱、ジャスミー㈱の3社が稲作コンソーシアムへ新たに加盟したことを発表した。
この稲作コンソーシアムには開始から2か月で合計約2,000ha以上の農家と23社の企業が参画しており、自然資本による CO?吸収量をクレジット化することを目指す「ナチュラルキャピタルクレジットコンソーシアム(英文名:Natural Capital Credit Consortium、(NCCC)」(理事長:馬奈木俊介)とも連携しながら展開しているが、3社の新たな加盟により、水田由来のカーボンクレジット創出のシステム化と流通における管理が強化される。
●NTTコミュニケーションズ
IoT技術により、クレジット申請に必要となるエビデンスデータを取得し、申請工数削減とグリーンウォッシュ対策に寄与する。カーボンクレジットの販売や高付加価値米の販売など流通の側面から支援し、地方活性化やネイチャーポジティブ領域に貢献する新たなカーボンファーミングの形を目指していく。
●ウォーターセル
農家の中干し期間をデータ管理し過去データや生産管理記録を蓄積することができる営農支援ツール『アグリノート』を活用することで、申請に必要なデータを手間なく準備できる。営農支援ツール『アグリノート』とGreen Carbon社のJ-クレジット創出量計測シミュレーションツールを組み合わせた申請支援プログラムを全国の稲作生産へ展開する。
●ジャスミー
ジャスミープラットフォーム上に構築された、ブロックチェーンによるカーボンクレジット取引所によって、信頼性と利便性に優れたクレジットの流通・利用環境を提供する。更にカーボンクレジットの創出段階から、その過程をブロックチェーン上に記録する事により、より一層信頼性の高いクレジットを流通する事が出来る様になる。