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住友商事、DAC技術開発の米・グローバルサーモスタット社へ出資。CCUS共同事業開発へ(2023.5)

 住友商事は、住友商事グループの米国・Presidio Ventures, Inc.を通じて、Direct Air Capture(DAC)技術を保有する米国企業のGlobal Thermostat, PBC(グローバルサーモスタット社:コロラド州)に出資するとともに、同社技術を活用したCCUS分野での共同事業開発に関する基本合意書を締結した。
 DACは大気中からCO2を直接回収することから、カーボンニュートラル社会の実現に不可欠なネガティブエミッション技術の一つとして注目を集めている。グローバルサーモスタット社は過去10年以上にわたりDAC技術の開発を進めており、国際エネルギー機関(IEA)からも大規模プラントの稼働・建造で先行する海外有力スタートアップ企業の一社として取り上げられている。独自の固体吸着材やハニカム状の基材を用いて効率的なCO2吸着を実現することで、CO2回収コストの低減に取り組んでおり、昨年末に年間1,000トン超のCO2を回収する商用規模のDAC設備の稼働に成功、今後米国を中心にグローバル展開を進めていく計画だ。
 住友商事が持つグローバルネットワークとグローバルサーモスタット社の先進的なDAC技術を組み合わせることで、米国をはじめ欧州・中東・アジアといった地域において、DACCSやDACMによるカーボンクレジット創出に取り組むほか、CO2を資源として利用するe-fuel生産などのCCUS分野での共同事業開発を行う考えだ。

2022年に稼働成功した1000t CCUS Unit(コロラド州の同社敷地内)

詳しくは、→https://www.sumitomocorp.com/ja/jp/news/topics/2023/group/20230530

 

2023-05-31 | Posted in トピックス |