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三菱ケミカル、キラックス等、魚の飲み込みリスク低減した海洋生分解性レジ袋を共同開発(2022.12)

 三菱ケミカルグループ㈱(東京都千代田区)、㈱キラックス(名古屋市港区)及び㈱シモジマ(東京都台東区)は、植物由来の生分解性樹脂コ ンパウンド「FORZEAS」と、魚が苦味を感じる成分「安息香酸デナトニウム」を使用した海洋生分解性レジ袋を共同で開発した。

 三菱ケミカルグループが製造するFORZEASをキラックスが製膜・製袋し、シモジマがレジ袋「ENERFISH(エネルフィッシュ)」の海洋生分解性グレードとして販売する。 FORZEASは、三菱ケミカルグループの植物由来の生分解性樹脂「BioPBS」を使用したコンパウンドで、自然界の微生物によって水とCO2に分解される。開発した海洋生分解性レジ袋は、海洋において1 年間で約 90%分解されることが確認されている。また、一般的な石油由来の原料を使用したレジ 袋に比べ、焼却時のCO2排出量が約 30%削減される。

 安息香酸デナトニウムは、人や魚が口にすると強い苦みを感じる有機化合物で、誤飲防止の目的で玩具に塗布されるなど、安全性の高い成分だ。ENERFISH(エネルフィッシュ)のレジ袋は安息香酸デナトニウム を配合することで、海洋生物が誤って飲み込んでしまうリスクを低減している。今後、3社は小売店などでの採用を目指し、サンプルワ ークを進めていくとともに、シモジマの都内、大阪、名古屋などの一部店舗で販売を始める。

詳しくは、→https://www.mitsubishichem-hd.co.jp/news_release/pdf/01419/01659.pdf

2022-12-07 | Posted in トピックス |