研究情報
東北大・九大等研究G、木材由来バイオマスから優れた特性のポリマー合成成功。(2025.1)
東北大学の研究グループは、九州大学、星光PMC㈱らと共同で、木材や廃紙から製造可能なバイオマス化合物「レボグルコセノン(LGO)」をモノマーの一つとして用いる、分子鎖が精密に配列された新しいバイオベースポリマーの合成に成功した。このポリマーは高耐熱性、旋光性、耐水性といった機能面と水中での分解性というサステナビリティを兼ね備えており、次世代の石油代替樹脂としての応用が期待される。
低環境負荷の観点から、化石資源に依存しないバイオマス資源を用いた樹脂開発は、持続可能な社会の実現につながる。植物や木材から誘導される基礎化学原料は石油由来のものとは異なる分子構造を持ち、バイオマス由来特有の物性が期待されるが、この構造の複雑さゆえに、樹脂を合成する際の重合反応におけるモノマーの配列は無秩序、またはその精密制御が難しいという課題も有している。
詳しくは、→https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2025/01/press20250124-01-bio.html
2025-01-26 | Posted in 研究情報 |