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J-オイルミルズ、非食用植物のテリハボクとポンガミアから100%バイオマス由来SAF生成成功(2025.1)

 NEDO事業である「食料と競合しない植物油脂利用によるSAFサプライチェーンモデル構築および拡大に向けた実証研究」において、㈱J-オイルミルズは沖縄県などに自生し、食用に適さない亜熱帯植物のテリハボクとポンガミアの種子から搾油・精製した油脂を用いて、100%バイオマス由来のSAF(ニートSAF)の生成に成功したと発表した。なお、今回生成したニートSAFは国際品質規格である「ASTM D7566 Annex A2」に適合している。
 SAFへの活用が進んでいる廃食用油に加えて、本成果によって、新たなSAF原料が将来のSAF供給拡大へ貢献すると期待される。

<今回の成果>
 J-オイルミルズは、沖縄県管理道路の街路樹から落下したテリハボクとポンガミアの種子を用いて、当該植物に適した搾油・精製工程を開発し、外部発注による水素化・異性化・蒸留の工程を経て、ニートSAFの生成に成功した。今回生成したニートSAFは国際品質規格である「ASTM D7566 Annex A2※5」への適合を確認した。
 本事業でJ-オイルミルズは、沖縄県に自生するテリハボクやポンガミアに着目し、食用植物油の製造で培った搾油・精製の知見と技術を生かして、これら食用に適さない植物をSAF原料に活用する実証事業に取り組んできた。
 なお、テリハボクとポンガミアは日本では沖縄県、海外では東南アジアなどに分布する亜熱帯植物で、沖縄において主に街路樹や防風林として利用されている。テリハボクはその胚珠中の油分が40%~50%、ポンガミアは30%~40%と多く、乾燥地や塩分濃度の高い土地など農地に適さない土地でも栽培可能。さらに、食料用の農地との競合が少ないことや、どちらも一般的に食用には適さないことから、食と競合しない新たなSAF原料としての活用が期待されている。

 今後は、燃料としての品質のみならず、環境認証であるCORSIA適格燃料登録を目指して、SAF化技術を持つ石油精製事業者などとの連携を進めるとともに、栽培実証試験などを通した原料供給量拡大への取り組みを進めていく考えだ。
 なお、1月29日(水)から31日(金)まで、東京ビッグサイトで開催される「第19回再生可能エネルギー世界展示会&フォーラム(RE2025)」のNEDOブースにおいて、概要を紹介する予定。

テリハボクとポンガミアの種子からニートSAFを生成

詳しくは、→https://www.j-oil.com/press/article/250129_006975.html

2025-01-30 | Posted in トピックス |