研究情報
ライオン、CO2資源化研究所へ出資。CO2原料にパーム油代替油脂化学製品開発へ(2024.5)
ライオン㈱は、バイオ技術の力で新しい生活様式を提案し、地球温暖化にストップをかけることをめざしている、㈱CO2資源化研究所(UCDI)の第三者割当増資を引き受けることを決定し、出資した。
現在、洗剤、柔軟剤、ハンドソープなど、世界中の日用品に使われている界面活性剤の多くは、パームヤシから採取された油脂(パーム油)を原料に作られている。パーム油は主に食料用途で使われているため、今後想定される世界的な人口増加に伴い、大規模な需要の拡大が見込まれている。しかしながら、パームヤシから持続可能な方法で油脂を生産するには限界があることから、パーム油を代替する原料、および生産技術の開発が求められている。
UCDIは、保有する独自のUCDI水素菌を活用し、GHG・CO2と水素(H2)から様々な物質の商業生産を目指している。中でも、同社はCO2からパーム油代替可能な油脂化学製品を開発することを、社会的意義の高い研究テーマの一つと位置付けている。両社がより深く連携し、GHG・CO2から生産した原料を、洗剤、柔軟剤、ハンドソープを始めとする様々な製品に活用することを目的に、UCDIに出資した。
詳しくは、→https://www.lion.co.jp/ja/news/2024/4640
2024-06-02 | Posted in 研究情報 |