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JALと横浜市、家庭から廃食油を回収し、SAF原料とする協定締結。3月から取り組み開始。(2024.2)
JALは、国内資源循環による脱炭素社会の実現に向けたプロジェクト「FRY to FLY Project」に参画し、廃食油を原料としたSAF製造に関する取り組みを推進している。
このたび、プロジェクト参加メンバーである横浜市と、SAF原料としての活用に向けた家庭からの廃食油回収のしくみの構築、および社会実装の推進に関する連携協定を締結し、2024年3月より、横浜市内の家庭で発生する廃食油を回収するための取り組みを、ダイエーが運営するイオンフードスタイル鴨居店で開始すると発表した。
【回収・リサイクルの流れ】
●各家庭専用の回収ボトルで集めた廃食油を、店舗に設置された回収ボックスに注ぎ入れる。空になったボトルは自宅に持ち帰って再利用する。
●回収ボックスに一定量溜まった段階で、廃食油回収事業者が回収し、SAFなどの製造工場に搬入する。
●製造されたSAFは、航空会社によりCO2排出量抑制のために使用される。
※実際に回収された廃食油がSAFとして利用されるのは2025年以降の計画であるため、それまでの間はバイオディーゼルなどの原料として利用される。
JALグループは、「全燃料搭載量のうち、2025年度に1%、2030年度に10%をSAFに置き換える」という目標の達成に向けて、国内外でSAFの調達を進めるとともに、国内では業界の垣根を越えてステークホルダーの皆さまと協働しながら国産SAFの製造・商用化を後押ししている。また、大阪府堺市では、2025年の国産SAF商用化を目指して日本初のSAF製造工場の建設が進んでおり、本工場やこれに続く工場においては、当面廃食油が主なSAF原料となる見込みだが、各家庭で発生する廃食油はその多くが未活用のまま燃やすごみなどで廃棄されているのが現状。JALは、これらの未活用資源を家庭から回収するしくみの普及を目指し、本取り組みを横浜市内全域から全国の他の地域へと展開していく考えだ。
詳しくは、→https://press.jal.co.jp/ja/release/202402/007938.html