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韓・S-OIL、廃食用油等のバイオベース原料を基に、SAFやバイオナフサの生産開始(2024.1)

 韓国のS-OIL(ソウル市)は、低炭素エネルギーと環境に配慮した化学製品を生産するために、廃食用油、パーム油の副産物等のバイオベース原料を、精製および化学プロセスへの組み込みを開始すると発表した。SAFやバイオナフサを製造する。バイオベースの原料を精製プロセスに組み込むのは、韓国の精製業者にとっては初となる。また、廃プラスチックベースの熱分解油などを原料に環境に配慮したポリプロピレンの生産も予定しているとした。

 これは、政府の規制緩和プログラムであるRegulatory Sandbox Programの下で、昨年7月に廃プラスチックベースの熱分解油と、12月にバイオベース原料の共処理実証が承認されたことに続くものである。今回、原料注入設備の設置などの準備作業が完了し、使用を開始した。今後2年間で、製品ポートフォリオの歩留まりの変化や生産プロセスへの影響を評価し、バイオ原料や廃プラスチック熱分解油などの新たな代替品の混合比率を調整することで、環境配慮型製品の量を拡大する計画だ。

 世界的な脱炭素化の潮流に歩調を合わせるため、S-OILは2021年に水素およびバイオ燃料に関する新規事業を開発するためにサムスン物産とパートナーシップを締結、低炭素燃料および化学原料のサプライチェーンを構築するために昨年の12月、化学メーカーのダンスクとのパートナーシップを締結した。

詳しくは、→https://www.s-oil.com/en/relation/NewsView.aspx?BoardDataIndex=14976

2024-01-31 | Posted in トピックス |