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竹中工務店、3時間耐火の集成木材「燃エンウッド」開発。15階以上の木造建築が可能に(2022.11)

 ㈱竹中工務店は、耐火集成木材「燃エンウッド」の柱および梁の開発において、国土交通大臣認定 耐火構造部材(3時間)を取得したと発表した。
 耐火木造技術や中高層木造技術を通じて、木造・木質建築の普及と国産木材の活用に取り組む同社は、耐火集成木材「燃エンウッド」を開発し、耐火構造部材(1時間および2時間)」を取得、2013年竣工のプロジェクトを始め、これまでに中高層木造ハイブリッド建築20件に適用してきた。建物の建築にあたっては、建築基準法で階数ごとの耐火性能が定められており、中高層木造ハイブリッド建築の場合も同様に、建物の階数ごとに構造部材に必要とされる耐火性能が異なる。1時間耐火の燃エンウッドを活用する場合は4階建もしくは建物の最上層から4層まで、2時間耐火を活用する場合は14階建てもしくは建物の最上階から14層までを木造とすることが可能となる。
 今回、3時間耐火の「燃エンウッド」を開発したことにより、階数に制限なく建物に木構造を採用することが可能となり、これまでの「燃エンウッド」では不可能であった15階以上の建物の木造化を実現することができる。
 これまでの1時間および2時間耐火の「燃エンウッド」と同様、木材による「荷重支持部」、石こう系材料と木で構成された「燃え止まり層」、木材の「燃え代層」の3層で構成される耐火構造の木造部材(集成材)であり、柱や梁といった構造部材として用いられる。耐火性能を確保するために、当社では燃え止まり層に集成材と石こう系材料を組み合わせた断面構成で開発・実用化した。「燃エンウッド」は、最外層の燃え代層がゆっくり燃えて熱の侵入を抑制し、第2の燃え止まり層の石こう系材料が熱を吸収して、荷重支持部が燃焼・炭化温度の260℃を超えない状況を作り出すことで、耐火性能を確保する。

詳しくは、→https://www.takenaka.co.jp/news/2022/11/02/                                       関連情報→https://greenproduction.co.jp/archives/2074

 

2022-11-21 | Posted in トピックス |