研究情報
韓国標準科学研究院(KRISS)、グリーン水素の生産効率を大幅に高める非金属触媒を開発。陰イオン交換膜(AEM)水電解用 (2025.2)
韓国標準科学研究院(KRISS:Korea Research Institute of Standards and Science)は、コストを削減しながらグリーン水素生産の効率を大幅に高める新素材、陰イオン交換膜(AEM)水電気分解に使用する高性能非金属触媒を開発したと発表した。新触媒は、貴金属ベースの代替品よりも手頃な価格であるだけでなく、優れた性能を示し、グリーン水素の商業化に一歩近づいた。
水の電気分解によって生成されるグリーン水素は、製造時に二酸化炭素などの汚染物質を発生しないため、次世代の環境に優しいエネルギー源である。触媒は、水を水素と酸素に分解する水の電気分解プロセスで重要な役割を果たす。グリーン水素の製造効率は、これらの触媒の性能に大きく依存する。したがって、グリーン水素の商業化は、長期間にわたって高い性能を維持できる費用対効果の高い触媒の開発にかかっている。
AEM水電解:様々な水電解法の中でも、AEM電解は次世代技術として注目されており、原理的には低コストの非金属触媒を使用して大量の水素を製造できる。
現在、AEM 水電解システムは主にプラチナ (Pt) やイリジウム (Ir) などの貴金属触媒に依存している。しかし、これらの材料は高価で劣化しやすいため、水素製造コストが大幅に増加する。この課題を克服するには、耐久性があり手頃な価格の非金属触媒の開発が不可欠である。
詳しくは、→https://www.kriss.re.kr/gallery.es?mid=a20301000000&bid=0014&list_no=4828&act=view
2025-02-13 | Posted in 研究情報 |