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サントリー、廃食油由来のパラキシレン使用のペットボトルを商品導入。ENEOS、三菱商事等と連携で世界初(2024.10)

 サントリーグループは、廃食油由来のパラキシレン(バイオパラキシレン)を用いてマスバランス方式で製造したペットボトルを、一部商品に11月以降順次導入する。バイオパラキシレンで製造されたペットボトルは、従来の化石由来原料から製造したペットボトルに比べて大幅なCO2排出量削減に貢献できるもので、商品への導入は世界初。今回の当社商品への導入は飲料用ペットボトル約4,500万本分にあたり、今後も拡大に向けて検討を進めていく。

 ペットボトルの原料であるPET樹脂は、30%が「モノエチレングリコール」、残り70%は「テレフタル酸」(前駆体が「パラキシレン」)で構成されている。モノエチレングリコールについては、その原料を植物由来素材とし2013年より「サントリー天然水」ブランドのペットボトルに導入開始するなど、かねてよりバイオ化に取り組んできた。今回は、より多くの割合を占めるテレフタル酸(パラキシレン)について、廃食油(バイオマス資源)由来とし、実用化することに成功した。

 実現にあたっては、ENEOS㈱・三菱商事㈱等との連携により、廃食油由来のバイオナフサを調達し最終的にペットボトルとして製造するグローバルなサプライチェーンを構築した。バイオナフサはSAFの製造過程で連産品として製造されるため、今後、拡大が見込まれるSAF製造に伴い、バイオナフサのサプライチェーンの整備の重要性も増していく。ステークホルダーとの協力のもと、バイオマス資源由来のペットボトルの量産化に向けたさらなる体制の構築を目指していく考えだ。

詳しくは、→https://www.suntory.co.jp/news/article/14688.html

2024-10-30 | Posted in トピックス |