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日本ゼオン、米国Visolis社とMOU締結。バイオイソプレンモノマー事業やSAF事業商業化へ(2024.4)

 日本ゼオン㈱は、2024年3月30日に米国・Visolis, Inc.(カルフォルニア州:Visolis社)と、バイオイソプレンモノマーおよびSAFなどの商業化を促進するためのMOUを締結した。生物学と化学を組み合わせ、それぞれが得意なところを活用する合成生物学(Synthetic Biology)という独自のアプローチを行うVisolis社に、ゼオンは、CVCを運営する子会社Zeon Ventures Inc. (米国カリフォルニア州)を通して、2023年2月投資したことを発表しており、今回の合意により持続可能な社会の実現に向けた取り組みを加速させる。

 バイオイソプレンモノマーは、バイオイソプレンゴム(バイオIR)、バイオスチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合体(バイオSIS)およびSAFなどの原料となり、同社が中期経営計画STAGE30の全社戦略で掲げるカーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーを実現する「ものづくり」への転換の推進に大きく寄与することが期待される材料。バイオイソプレンモノマーおよびSAF は、Visolis 社の特許取得済みの最先端技術を活用し、バイオマス原料を元に生物反応(発酵)と化学反応を組み合わせて製造される。なお、今回ゼオンは、Visolis 社の独自技術で合成した、バイオイソプレンモノマーを用いたバイオSIS の合成に世界で初めて成功した。同時にVisolis社はバイオイソプレンモノマーの製造能力を50倍スケールアップしている。

 今回の合意に基づき、両社では、今後バイオイソプレンモノマーおよび SAF などの商業化の実現可能性を調査するとともに、ゼオンでは、バイオベース材料に対する高いニーズがある靴やタイヤなどの市場に対し、評価用製品サンプルの提案を開始する。

詳しくは、→https://www.zeon.co.jp/news/assets/pdf/240409.pdf                          →https://www.visolisbio.com/

2024-04-10 | Posted in トピックス |