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日本郵船、バイオ燃料本格導入へ来年度から長期トライアル。安全性や供給網を総合検証(2023.12)

 日本郵船は2024年度から、CO2の排出量が実質ゼロとみなされるバイオ燃料を、既存の重油焚き船舶の航行で長期的に使用するトライアルを本格実施する。バイオ燃料は、重油焚き船舶エンジンでも使用可能なため、重油からゼロエミッション燃料への過渡期で温室効果ガス(GHG)の排出を削減する有力な手段とされてるが、これまでの短期間トライアルから前進し、バイオ燃料を長期間使用した際の安全性や安定調達などの総合的な検証を行う。将来的にはバイオ燃料による安全航行を確立し、バイオ燃料の開発促進にも貢献して、30年度までに21年度比でGHGを45%削減させる当社グループの目標達成を目指す。

 本トライアルではバイオ燃料を3か月間、複数の船種で継続使用する。その後、バイオ燃料の使用期間を段階的に延ばし、さらに長期間にわたる検証を行う。 

 同社グループでは19年度以降、約10隻で短期間でのバイオ燃料による試験航行を行っている。短期間でのバイオ燃料使用の安全性を確認できた一方で、船舶の主機関・発電機・原動機・燃料供給システムなどへの影響や、バイオ燃料を一定期間保管した場合の品質などの検証が課題であった。またより多くの船舶でバイオ燃料を使用する場合の燃料調達の安定性も検証が必要となっていた。

詳しくは、→https://www.nyk.com/news/2023/20231222_01.html

2023-12-27 | Posted in トピックス |