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東レ、PPS樹脂グローバル生産拠点(韓・ソウル市)でISCC PLUS認証を取得(2023.7)
東レ㈱は、このたび、韓国の100%子会社である東レ尖端素材㈱(Toray Advanced Materials Korea Inc.:TAK、ソウル市)の群山工場で生産するPPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂について、持続可能な製品の国際的な認証制度の一つであるISCC PLUS認証を取得したと発表した。
ISCC PLUS認証は、マスバランス方式で製造されたバイオマス原料、リサイクル原料の製品をサプライチェーン上で管理・担保する認証制度。今回の認証取得により、TAKは、植物由来のバイオナフサや廃プラスチックの熱分解油から製造された原料をマスバランス方式で割り当てて使用し、既存の石化原料を使用したPPS樹脂と同等の特性、物性を有するPPS樹脂を生産、供給することが可能となり、量産開始に向け、準備を進めていく。
東レグループは、ポリマー・コンパウンドから繊維、フィルムまで手掛けるPPSメーカーで、TAKと東レ東海工場(愛知県東海市)とをあわせて世界最大のPPS重合能力を有している。TAKは、PPS樹脂の主原料からポリマー重合、コンパウンドまで行うPPS樹脂の一貫生産拠点であり、同社で生産したPPS樹脂は、中国、欧米、ASEAN等、東レグループの各コンパウンド拠点へ供給されている。また東海工場においても既にマスバランス方式での本認証の取得を進めている。今後、各国コンパウンド拠点における供給体制を整備し、環境配慮型PPS樹脂のグローバルな供給体制を構築し、バイオマス原料、リサイクル原料の使用やCFP(カーボンフットプリント)低減のニーズに応えていく考えだ。
詳しくは、→https://www.toray.co.jp/news/details/20230711112810.html