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日本製紙、ヤマハ発動機とCNF強化樹脂の開発連携~CNF強化ポリプロピレン製部品に照準(2022.11)

 日本製紙㈱は、セルロースナノファイバー強化樹脂「Cellenpia Plas(セレンピアプラス)」の用途開発に関し、ヤマハ発動機㈱と連携を開始すると発表した。具体的には、ヤマハ発動機の水上オートバイの2024年モデルのエンジン部品にセレンピアプラス ポリプロピレンを使用した部品の搭載を目指して共同開発を行う。ビジネスベースでの初の採用事例を目指す。

(セレンピアプラス ポリプロピレンのペレット)

 CNF強化樹脂は、ポリプロピレンやナイロン6などの樹脂中へ、木質資源を活用したバイオマス素材であるCNFを均一分散することにより製造される高強度な新素材だ。現在樹脂を利用している部材の軽量化が図れることに加えて、マテリアルリサイクル性に優れるため、プラスチック使用量の削減とCO2を主とした温暖化ガス排出削減につながることから、自動車、建材、家電などの分野での利用が期待されている。

 同社は、現在、NEDOの助成事業プロジェクトに参画し、CNF強化樹脂の開発に取り組んでおり、2021年9月に、この助成金を活用して富士工場に建設した、混練を中心とする実証拡張設備は、年間50トン以上のCNF強化樹脂マスターバッチを製造することができる。今後は安定して大量生産する製造技術の確立、品質向上、さらなるコストダウンを目指し、モビリティ部品を始めとする幅広い産業への用途開発を加速させていく考えだ。

詳しくは、→https://www.nipponpapergroup.com/news/year/2022/news221116005347.html

 

2022-11-17 | Posted in トピックス |