ニュース情報/政策関連

J-クレジット制度、農業分野の排出削減量がクレジット認証。水稲栽培での中干し期間延長、家畜排せつ物管理法変更で初認証(2024.1)

 農林水産省は、みどりの食料システム戦略に基づき、J-クレジット制度を活用した温室効果ガスの排出削減を推進している。第58回J-クレジット制度認証委員会において、「水稲栽培における中干し期間の延長」・「家畜排せつ物管理方法の変更」の方法論に基づくクレジットが認証を受けた。これらは、同方法論を用いて創出された日本で初めてのクレジットとなる。併せて、「バイオ炭の農地施用」の方法論に基づくクレジットも認証を受けた。

 また、「水稲栽培における中干し期間の延長」(2件)・「バイオ炭の農地施用」(2件)の方法論に取り組む新たなプロジェクトの登録が承認された。これらは今後、所定の手続きを経てプロジェクト登録される。

1.今回クレジット認証されたプロジェクト
【水稲栽培における中干し期間の延長(プログラム型)】
●運営・管理者:Green Carbon㈱(カーボンクレジットコンサルティング)
プロジェクトの名称:水田の中干し期間の延長によるメタンガスの削減プロジェクト
団体、組織、委員会名等:稲作コンソーシアム
対象地域:全国
クレジット認証量:6,220t-CO2

●運営・管理者:㈱フェイガー(カーボンクレジットデベロッパー)
プロジェクトの名称:水稲栽培における中干し期間の延長プロジェクト
団体、組織、委員会名等:フェイガー脱炭素農業協会
対象地域:全国
クレジット認証量:5,955t-CO2

●運営・管理者:NTTコミュニケーションズ㈱(電気通信事業)
プロジェクトの名称:水田の中干し期間の延長によるメタンガスの削減プロジェクト
団体、組織、委員会名等:Green Natural Credit
対象地域:全国
クレジット認証量:114t-CO2

【バイオ炭の農地施用(プログラム型)】
●運営・管理者:一般社団法人日本クルベジ協会(農産物販売業)
プロジェクトの名称:バイオ炭の農地施用によるCO2削減活動
団体、組織、委員会名等:炭貯クラブ
対象地域:全国
クレジット認証量:737t-CO2

【家畜排せつ物管理方法の変更(通常型)】
●プロジェクトの名称:㈱ファームノートデーリィプラットフォームでの敷料再生によるCO2排出量削減プロジェクト
プロジェクト実施者:株式会社ファームノートデーリィプラットフォーム(酪農)
対象地域:北海道標津郡中標津町
クレジット認証量:149t-CO2

詳しくは、→https://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/b_kankyo/240126.html

 

 

2024-02-03 | Posted in ニュース情報/政策関連 |